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昨夏の『コグマゴコロ』展で販売しておりましたシロクマてぬぐい、
今年は少し青みがたったグリーンで作りました。

ひと足先に、いろどりやさんで販売中です。
かわいい写真と共にご紹介いただきましたので
ぜひこちらでチェックを→ (Click!) 
(*5/1と5/4の日記です)

『ナナセンチ』展では、新作てぬぐいも販売します。
こちらはもう少しお待ちくださいね。

チョコレート

text:志岐奈津子  illustration:内藤和美

***


午前2時。
ぼくは少し疲れを感じて、デスクの引き出しを開けた。
しまっておいた板チョコを取り出すためだ。
疲れたときや気分が乗らないときには、これを2~3かけらかじるのがいい。
メーカーやブランドが決まっているわけではなく、
コンビニで目についたものを買って、ここにいつも1~2枚入れてある。

買うときにはそう食べたくはなくて、本当に必要だろうかと思ったりもするのだが、
必要になってこの引き出しを開けるときには、本当に感謝するのだ。
買っておこうと思った、その時の自分に。

包み紙をはがして、銀紙もはがして、端っこの一列をぱきんと割った。
そのとき、引き出しの中から声がした。

「ぼくにもひとかけらくれない?」

見ると、とても小さな黒いクマが、引き出しからよいしょと這い出してきた。
ぼくはとっさに身構えた。
小さいとはいえクマだし、黒というのはたいてい良くないものの色だ。

「怖がらないでくれ、悪いクマじゃない。かと言って、いいクマでもないけどね。
よい子のお友達テディベアちゃんでもなければ、クマの皮をかぶった天使でもない。」

黒い毛皮の中に見える黒い瞳を覗き込んでみれば、確かにそう悪そうでもない。
そして彼が自分で言うように、愛や夢を運ぶ存在でもなさそうだった。

「名前は?」

ぼくは、チョコのひとかけらを彼に渡しながら尋ねてみる。

「まだない。きみが好きにつけるといいよ。」

「ぼくが?」

「きみに呼ばれたクマだから」

「ぼくはクマを呼んだおぼえはないけど」

「自覚はなくても、きみはクマを必要としてた。真夜中の仕事の合間にチョコレートを必要としたようにね」

そうなのだろうか、とぼくは考えた。いま、ぼくにクマは必要だろうかと。
たしかに、小さな黒いクマがもぐもぐとチョコレートを食べているのを見ていて、
イヤな感じはまったくしないし、珍しい生き物に遭遇できたというのもうれしい。
必要かどうかはわからないにしても、不必要ではない気がした。

「どんな名前でもいいの?」

「うん、でもクロクマだけはやめてくれよな。人間はペットに見た目そのままの名前をつけたがるけど、ぼくはきみのペットじゃない。」

クロクマにしようと思っていたぼくは、気持ちを見透かされて苦笑いをした。
出会ったばかりで、彼のことを何も知らない。自分の子供に名前をつけるときのような「力強く育ってほしい」とか「優しい大人になってほしい」といった希望が彼にあるわけでもない。となると見た目しか名前のヒントになるようなものはない。

しかし、ぼくはあるものに目をとめた。定規だった。彼をよく知らないけれど、これを使えば、ひとつ彼について知ることができる。

「そこに立ってくれないかな。背筋をのばしてまっすぐ」

「なるほど、いいことを思いついたようだね」

ぼくが手にとったプラスチックの定規を見て彼がニヤリと笑う。そして、食べかけのチョコを持ったまま、ピンと背筋を伸ばして立ってくれた。

「きみの身長は………7センチぴったり」

「ということは?」

「きみの名前はナナセンチ!どう?」

「まあいいだろう。」


ナナセンチはそう言って、残りのチョコレートを口に入れて満足そうに笑った。

これが、ぼくとナナセンチの出会いだった。
どうしても必要というわけでもないけれど、あれば嬉しい引き出しの中のチョコのような。
そんな小さな黒いクマとの出会いだった。


***
久しぶりにイラストレーターのお友達とランチの後、
ふじわらてるえさんの展示『すずなり交差点』 (Click!) におじゃましました。
彼女の絵の世界そのままの、かわいらしい空間に包まれながら、
お手製のレターセットやカードを選んだり、原画の細やかさに感動したり。
楽しいひとときとなりました♪
乃木坂のta Galleryさんで5/2まで。

***

来月始まるomitmentさん (Click!) ご参加のイベントも楽しそう♪
みんなのお話を聞くと参考になることたくさんあって、
いつもパワーをもらいます。

*私の方はといいますと・・・もうすぐ詳細お知らせできそうです。
6月に会いましょう♪
ご無沙汰してスミマセン。
励ましのメッセージなどいろいろとありがとうございました!

まずはお知らせを・・・
当初3月に予定してました作品展の会期が
諸事情により 6月9日〜7月8日に 変更させていただきました。
楽しみにされていたみなさま、ごめんなさい!
ただいま奮闘中ですので、もうしばしお待ちくださいませ。
どうぞよろしくお願いします。

今日はその打合せにirodoriya. (Click!) さんへ。
6月の展示は、志岐奈津子さんとの二人展。
昨夏に志岐さんが書いてくださったお話がとてもステキで、
ぜひ一緒に何かできないかなぁと企んでいたんです。
少し不思議でクセになるような世界観を
自分なりに表現しようとチャレンジ中・・・。
面白いって難しいけど・・・やっぱり楽しい!(笑)
今日も新たにお話やアイデアをいただいたので、なんとか形にしたいです。
どうぞお楽しみに・・・♪

*3月にはYoko-Bonさんの作品展がありますので、ぜひirodoriya. (Click!) さんへ♪
(ただいま、ひろはたゆうこさんの作品展開催中!)

ようやく店頭で発見!
●キリン 午後の紅茶 Break on the Desk (500ml 紙パック)
 赤:ストレートティー(カロリー0)
 黄:ハーブレモンティー 〜レモングラスの香り〜(カロリー0)
 青:ミルクティー(脂肪0)

パッケージ側面と、WEBで公開中の Break Time Gallery
第4弾はメリンダ・パイノさんのお洒落でステキなイラスト3種と一緒に、
私のイラストも3種、計6種類のイラストがお楽しみいただけます。

カロリーや脂肪0、価格もペットボトルよりお買い得な嬉しい商品です。
コンビニに寄られた際にはぜひお手にとってみてください♪
(*昨年末から探していただきました方々、どうもありがとうございました♪)

●Break Time Gallery(壁紙ダウンロードできます)
 (Click!) 

●キリン午後の紅茶サイト
 (Click!) 



・・・制作裏ばなし・・・

突然こんなステキなお仕事ができたのも、
実はイラストレーター仲間さんのリンク先をたどって、
ピリマルを見つけてくださったエディターさんが、なんとシロクマ好きで♪
またまたご縁に恵まれました。
Hさまどうもありがとうございました!

そして、ちょうどこのお仕事をいただいた頃に進めていたのが
mixi『Let's gogo』コミュとのチャリティ企画『gogo T(ゴーゴTシャツ)』
ダジャレのような偶然にひとり興奮してました(笑)
『Let's go!go!』な気分でのアイデア出しは楽しかったです♪